第25回日本ハンドセラピィ学会学術集会

学術集会会長   藤原 英子
第一東和会病院 リハビリテーション室 

このたび、第25回日本ハンドセラピィ学会学術集会を、2013年4月20日(土)~21日(日)の2日間、神戸市の神戸国際会議場にて開催させていただきます。関西での開催は実に10年ぶりとなります。また、1988年日本ハンドセラピィ学会が設立されてから四半世紀を迎え、このような期に学術集会会長を拝命頂き光栄に存じます。
 本学術集会を開催するにあたりましては、第56回日本手外科学会学術集会会長の田中寿一教授(兵庫医科大学整形外科教室)をはじめ、日本手外科学会の諸先生方より、多大なるご高配、ご支援を賜わりましたこと、深く感謝申し上げます。今回、両学術集会の会期は重複しませんのでハンドセラピストの日本手外科学会学術集会へ参加がし易く、更なる知識の習得の場となり、また、多くの手外科の先生方には、当学術集会にお越しいただき、ご指導、ご教授を賜りたくお願い申し上げます。
 第25回日本ハンドセラピィ学会学術集会では、テーマを「スポーツ疾患におけるハンドセラピィの役割」といたしました。スポーツ分野では、トップアスリートからレクリエーションスポーツ等スポーツ活動の範囲は広く深く、その関わりは外傷の急性期処置後の後療法、外傷予防の指導など、様々な場面での取り組みが必要になります。過去24回の学術集会において取り上げられた事がないテーマであり、まだハンドセラピストが関わるには十分な技術が発揮出来ない分野であるとして時期尚早とされておりました。今回は、その間温めてまいりましたスポーツの分野でのハンドセラピィの現状を発表して頂き、役割や方向性を導くことが出来ればと思っております。
 特別講演では大阪行岡医療大学 森友寿夫先生にスポーツ疾患の中でも多いとされております手関節部周囲について『手関節部外傷におけるTFCCの診かた』を、大阪医科大学附属病院 渡辺千聡先生には『スポーツ肘障害(野球肘、テニス肘)の診かた』と題し、ご講演賜ります。基礎から臨床まで、知識をさらに深め今後のセラピィの取り組みに必ずやお役立て頂くことを期待いたします。
 シンポジウムでは指定発言を設け、森友寿夫先生、渡辺千聡先生に参加頂き、スポーツ疾患でのハンドセラピィの今後の課題やセラピストへの期待を問うことができればと考えております。
 一般演題は、口述発表とポスター発表を予定しております。多くの皆様のご応募を頂き活発な討論となりますよう、切に期待致しております。
 神戸市は阪神淡路大震災から17年を経て、今だ復興を遂げつつあります。レセプションでは100万ドルの夜景やその街並みを是非ご覧頂き、また、楽しみな企画もございますので皆様の参加をお待ち申しております。
 2日目のポストミ-ティングセミナーでは「ハンドセラピィ技術の伝承」を掲げ実技セミナーを準備しております。認定ハンドセラピストが日々の臨床で実践しています技術のノウハウを伝えていただく機会となります。是非、お見逃しのないようお願い申し上げます。
 神戸の地にて、実行委員一同、皆様のお越しをお待ち申し上げておりますと共に、今後ともご協力賜りますよう、お願い申し上げます。

 

~ロゴマークによせて~

 

作者
高槻市在住、摂津市役所の非常勤職員
猪野兼士氏(27歳)

 

右腕神経叢損傷にて5歳時から大阪医科大学附属病院で機能再建後ハンドセラピィをされていました。私にとりましては、初めての患者様でした。幼稚園の卒園式から成人式までに渡り、彼から学ばせて頂いたこと、限りありません。小学生から4コマ漫画を描き始め、大阪芸術短期大学を卒業後、就労しながら描き続け、画家として個展を開催するまでに成長されています。 本学会のロゴマークは、彼がこれまでに経験して感じてきた痛みやはがゆい思いを克服し、この先、さらに『天辺』を目指し、タカの如く羽ばたき続ける『彼の手』と、その傍らには家族はもとより、彼に関わった医師やハンドセラピスト等の『支えの手』を表現しています。 様々な方々の支えに感謝!
作者HPはこちら http://kimagurepou.web.fc2.com

 

 

~トップページ上の2枚の画像

 

作者
高槻市在住
大同美香氏(29歳)

 

生後20日で火災のため重度の熱傷を負い、両腕を失い、中学生まで治療のため入退院を繰り返しました。家族や隣人の働きかけで徐々に外出する機会が増えたころ、義手の作製で出会いました。幼いころより足でペンを操作し絵や文字を描いていました。 義手の操作では両手動作で調理動作が出来るまでになりましたが、彼女の中では足が『使える手』でした。
 今学会によせて、これまで個展で披露してきました絵の中に、神戸にちなんだ2点を飾る御賛同を頂きました。彼女の明るい、屈託のない人柄が色鮮やかに表現されています。
作者HPはこちら http://www.geocities.jp/mikadaido